フィルム形状や半固体物質を測定するための
動的粘弾性測定装置には以下のラインナップがあります
Rheogel-Eシリーズ

スタンダードタイプ ハイパワータイプ

Rheogel-E4000 E4000HP

E4000 E4000HP

小型・軽量タイプ

Rheogel-E1500

E1500

シリーズの概要・適応領域
  • Rheogel-Eシリーズは、高分子フィルムやゴムシートなど、固形物の粘弾性特性を評価するための測定器です。
  • 試料に対して引っ張り・圧縮・曲げ・せん断等の振動歪を与えた場合の、応力レスポンスや変位量をセンサリングし、データとして蓄積します。
  • 測定方法によって、以下のような評価を行うことが可能です。
  • 引っ張り、圧縮、曲げによる測定の場合
  • E*(Pa):複素縦弾性率、E’(Pa):貯蔵縦弾性率、E’’(Pa):損失縦弾性率、 tanδ:振動吸収計数(損失正接)、δ(deg):位相差。
  • 固体せん断、スリットせん断による測定の場合
  • G*(Pa):複素せん断弾性率、G’(Pa):貯蔵せん断弾性率、G’’(Pa):損失せん断弾性率、η*(Pa.s):複素粘性率、η’(Pa.s):動的粘性率、η’’(Pa.s):損失粘性率、η’=G’’/ω η”=G’/ω ω:角速度(rad/sec)、tanδ:振動吸収係数(損失正接)、
    δ(deg):位相差
  • 測定機能アイコンリスト (詳しい情報はこちら

    引っ張り
    引っ張り

    圧縮
    圧縮

    固体せん断
    固体せん断

    液体せん断
    液体せん断

    自由端曲げ
    自由端曲げ

    固定端曲げ
    固定端曲げ

適応試料アイコンリスト
ゴムフィルムプラスチックエラストマー繊維合成皮革木材金属
シリーズの特長・使い易さ
  • 優れた基本性能(正確に動かし、正確に読み取る。)
  • ワイドレンジの周波数設定が可能で、正確に作動する高周波加振器
  • 高い剛性を誇る高感度仕様の応力センサと、高精度・高分解能の変位センサで試料の状態を精密に測定
  • 磨き抜かれた使い易さ(多様な測定を、簡単にデザインしオペレーション可能。)
  • 固体から融液まで広い弾性率変化に対応。
  • 最高温度500℃(オプション)に対応する恒温槽を搭載。
  • パソコンとの連携により、快適な自動運転が可能。
  • E4000HPは、大変形に対応。
  • コンパクト設計。
  • 安心サポート。
  • 国内メーカーによる純国産製品なのでサポートもスムーズ。
  • 取扱説明書や導入時のテクニカルレクチャーもわかりやすく丁寧です。
基本構造/動作原理
基本構成/オプションラインナップ
  • 基本構成
  • 測定機本体   :
    ①力計  ②変位計  ③加熱部  ④測定治具  
    ⑤加振器  ⑥昇降機構 
  • 計測制御ユニット:
    ①温度調節計  ②力計アンプ  ③変位計アンプ 
    ④演算回路  ④制御回路 
  • パソコン    :
    ①PC本体 ②液晶モニター ③データ処理ソフト
    ④制御ソフト ⑤拡張インターフェースボード
  • 空気清浄機   : ①流量調節(加熱・冷却用)
              E1500には付属しません
  • 低温ユニット  :
    ①フィルター  ②流量計  ③液体窒素容器 
    ④サイフォン E1500には付属しません
  • BTOオプション(製造時オプション)
  • 湿度制御ユニット/UV照射ユニット/電場ユニット
  • 他にも様々なカスタム対応をしておりますので、お気軽に御相談ください。
  • その他のオプション
  • 測定治具:
  •      [標準付属] 
    ①引っ張り
  •      [オプション]
    ①圧縮 ②固体せん断  ③液体せん断
    ④自由端曲げ ⑤固定端曲げ
  • フィルムカット用金型/サンプルパンチ
仕様一覧表
※以下の表はEシリーズの各機種標準仕様です。


※個別カタログに合わせ「分解能:」を掲載しました。
機種 Rheogel E4000HP E4000HP2 E4000 E4000F E1500
周波数(Hz) 0.1~1000 0.1~150 0.1~100
動的ひずみ(μm) 分解能:0.01 0.5~1000 0.1~100
動的力(N) 分解能:0.0001 0.001~20 0.001~10
静的力(N) 分解能:0.001 ±0.01~20
温度(℃) -150~400 RT~300
温度制御 ロッドヒーター
試料サイズ 幅2~5㎜ 厚0.01~4㎜ 長10~35㎜
測定モード *1 動的粘弾性  ①周波数依存性 ②温度依存性 ③時間依存性 ④ひずみ依存性 ⑤周波数温度 
測定治具
詳しくは
こちら
引っ張り
圧縮
固体
せん断
液体
せん断
自由
端曲げ
×
固定
端曲げ
×
波形
正弦波
合成波 (n=3~8) (n=6~8)
動的制御方式
ひずみ、力制御
静荷重制御
自動調整、一定荷重 
静的ひずみ制御
初期ひずみ、ステップひずみ
エアー
0.3MPa 25L/min 不要
重量(kg) 測定機
本体
93 20
計測制御ユニット 22 本体組込
外観寸法
(W×D×H (mm))
測定機
本体
290×390×650 300×370×460
計測制御ユニット 430×470×230 本体組込
卓上設置スペース (W×D×H (mm)) 1200×700×700
ユーティリティ 電源 AC100V 1φ15A
室温以下時、液体窒素供給(20L容器標準付属)
データ処理  UBM-V3
 作図:①重ね書き ②エクセル貼り付け ③ピークサーチ ④オートスケール ⑤一括印刷
    ⑥Tg解析 ⑦作図条件保存 ⑧作図ファイル保存 ⑨メモラベル ⑩スムージング
 作表:①並び替え ②エクセル保存 ③ピークサーチ ④リスト表示形式
Microsoft Excelへの転送
データ解析 *2  マスターカーブ・活性化エネルギー・緩和スペクトル・緩和弾性率 など  

*1 測定モード
[オプション]
応力緩和  :試料に一定ひずみを与えている間の応力と時間の関係。緩和時間評価
クリープ  :試料に一定応力を与えている間のひずみと時間の関係。遅延時間評価
応力-ひずみ:試料に一定ひずみ速度を与えている間の応力とひずみの関係。降伏値
試料にひずみと回復を繰り返し与えている間の応力とひずみの関係。
*2 データ解析
マスターカーブ  : 周波数温度依存性のデータに時間-温度換算則を適用した長時間曲線。
[オプション]
活性化エネルギー:アレニウスプロットやマスターカーブのシフトファクターから求まる、物体の応答性を評価します。
緩和スペクトル :マスターカーブから求まる緩和時間分布関数により、分子構造の均一性を評価します。
瞬間弾性率   :緩和速度の速い粘弾性物体の緩和開始における完全弾性率(100%貯蔵エネルギー)。