半固体や液体物質を測定するための
動的粘弾性測定装置には以下のラインナップがあります
Rheosol-Gシリーズ

多機能タイプ

Rheosol-G5000NT

G5000NT

スタンダードタイプ

Rheosol-G3000NT G2000T

G3000NT

スタンダードタイプ

Rheosol-G2000T

G2000T

小型・軽量タイプ

Rheosol-G1000T

G1000T

シリーズの概要・適応領域
  • Rheosol-Gシリーズは、定常流粘度から動的粘弾性率まで広範囲な測定と解析ができる回転ひずみ制御方式の動的粘弾性測定装置です。
  • 熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの溶融状態における温度特性評価や、インクや美肌クリーム、調味料など様々な液状試料の粘弾性特性の評価に最適な測定器です。
  • 樹脂材料の評価などでは、温度軸上における粘度曲線から試料の液状化挙動が観れ、材料のガラス転移からの粘弾性状態における様々な情報から分子構造を推察できます。
  • インクや美肌クリーム、調味料などでは、乾きやすさ、塗り易さ、とろみ感を測定・評価することが可能になり、インクや美肌クリームなどでは使用感の改善、ケチャップやマヨネーズなどの調味料では舌触りや保形性の改善に役立てることが可能です。
  • 試料に対して回転方向の動的ひずみを与えた場合の、応力レスポンスや変位量をセンサリングし、データとして蓄積します。
  • 測定方法によって、以下のような評価を行うことが可能です。
  • 引っ張り、圧縮、曲げによる測定の場合(G5000NTのみ対応)
  • E*(Pa):複素縦弾性率、E’(Pa):貯蔵縦弾性率、E’’(Pa):損失縦弾性率、 tanδ:振動吸収計数(損失正接)、δ(deg):位相差。
  • コーンプレート、パラレルプレート、二重円筒、捩りによる測定の場合
  • G*(Pa):複素せん断弾性率、G’(Pa):貯蔵せん断弾性率、G’’(Pa):損失せん断弾性率、η*(Pa.s):複素粘性率、η’(Pa.s):動的粘性率、η’’(Pa.s):損失粘性率、 η’=G’’/ω η”=G’/ω ω:角速度(rad/sec)、tanδ:振動吸収計数(損失正接)、δ(deg):位相差
  • 測定機能アイコンリスト (詳しい情報はこちら

    コーンプレート
    コーンプレート

    パラレルプレート
    パラレルプレート

    二重円筒
    二重円筒

    捩り
    捩り/引っ張り

適応試料アイコンリスト
食品樹脂原料(溶液状態)塗料シリコーンオイル接着剤(溶液状態)乳液
トナー粉体フォームエマルションサスペンション化粧品調味料
シリーズの特長・使い易さ
  • 優れた基本性能(正確に動かし、正確に読み取る。)
  • 高精度にひずみ制御を行うことで、安定した弾性率を測定可能。
  • 精密な金属加工技術と検査により、データの信頼性を向上。
  • 磨き抜かれた使い易さ(多様な測定を、簡単にデザインしオペレーション可能。)
  • 溶液やゲル状のサンプルなど様々な試料に対応。
  • 密閉型治具や使い捨て型治具など、試料の特性に応じた測定が可能。
  • フィルム形状の引っ張り縦弾性係数の測定に対応。(G5000NTのみ)
  • パソコンとの連携により、快適な自動運転が可能。
  • コンパクト設計。
  • 安心サポート。
  • 国内メーカーによる純国産製品なのでサポートもスムーズ。
  • 取扱説明書や導入時のテクニカルレクチャーもわかりやすく丁寧です。
基本構造/動作原理
基本構成/オプションラインナップ
  • 基本構成
  • 測定機本体   :
    ①トルクメータ  ②エンコーダ 
    ③恒温槽  ④測定治具 
    ⑤駆動部  ⑥昇降機構(G5000NTのみ)
  • 計測制御ユニット:
    ①温度調節計  ②トルクメータアンプ 
    ③演算回路  ④制御回路 
  • パソコン    :
    ①PC本体  ②液晶モニター 
    ③測定及びデータ処理ソフト 
    ④拡張インターフェースボード 
  • 空気清浄機   :
    ①フィルター ②流量計  ③レギュレータ 
    G2000T G3000NTに付属
  • 測定治具:
  •      [標準付属] 
    ①コーンプレート ②パラレルプレート
  •      [オプション]
    ①カッププレート ②揮発防止カバー 
    ③二重円筒 ④捩り/引っ張り
  • 空気清浄機 : ①流量調節(加熱・冷却用) G5000NTに付属
  • 低温ユニット  :
    ①フィルター ②流量計 ③液体窒素容器
    ④サイフォン G5000NTに付属
  • BTOオプション(製造時オプション)
  • 電場ユニット
  • 他にも様々なカスタム対応をしておりますので、お気軽に御相談ください。
  • その他のオプション
  • 冷風ユニット
  • ワイヤー式高感度トルク検出器
  • 試料加圧成型器/金型
仕様一覧表

※以下の表はGシリーズの各機種標準仕様です。
Rheo-Opticaはこちら
機種 Rheosol G5000NT G3000NT G2000T G1000TAH G1000T G1000NT GT700
周波数囲(Hz) 0.0001~20 0.0001~10
動的ひずみ(deg) 0.001~5 0.001~18 0.01~15
動的ひずみ(µm) 10~
10000*1
-
トルク(Nm) 0.00001~0.2 0.00001~0.1 0.00001~0.2 0.00003~0.05
ロード(N) ±0.05~100 - ±0.05~100 -
回転数(rpm) 0.003~120 0.003~50 0.01~50
せん断速度
(1/sec(*コーン角2°))
0.009~350 0.01~150 0.03~150
温度(℃) -150~400 -40~350 -40~250 RT~200 -10~120
温度制御
エアーヒーター
ドライヤー ペルチェ
測定モード 動的粘弾性・応力緩和(GT700無し)・定常流粘度・チクソトロピー
動的粘弾性 周波数・温度・時間・ひずみ・周波数温度
測定治具
詳しくは
こちら
コーン
プレート
パラレル
プレート
二重円筒 × × × ×
捩り × × × ×
引っ張り × × × × × ×
波形
正弦波
動的制御方式
ひずみ制御
静荷重制御
自動 手動
ギャップ一定制御
自動 手動
エアー
0.4MPa 30L/min 不要
重量(kg) 測定機本体 64 33 31 19 19.5
計測制御
ユニット
17 本体組込
外観寸法(W×D×H (mm)) 測定機本体 370×410×760 270×380×650 280×350×480 280×360×610
計測制御
ユニット
430×490×170 本体組込
卓上設置スペース (W×D×H (mm)) 1200×700×700 1000×700×700 700×500×500
ユーティリティ 電源 AC100V 1φ 15A 液体窒素(室温以下)
データ処理 UBM-V3
 作図:①重ね書き ②エクセル貼り付け ③ピークサーチ ④オートスケール ⑤一括印刷
    ⑥Tg解析 ⑦作図条件保存 ⑧作図ファイル保存 ⑨メモラベル ⑩スムージング
 作表:①並び替え ②エクセル保存 ③ピークサーチ ④リスト表示形式
Microsoft Excelへの転送
データ解析 *2 マスターカーブ・活性化エネルギー・緩和スペクトル・緩和弾性率 など
*1 引っ張り・圧縮 周波数0.0001~8(Hz)動的ひずみ限界線あり
*2 データ解析
マスターカーブ  : 周波数温度依存性のデータに時間-温度換算則を適用した長時間曲線。
[オプション]
活性化エネルギー:アレニウスプロットやマスターカーブのシフトファクターから求まる、物体の応答性を評価します。
緩和スペクトル :マスターカーブから求まる緩和時間分布関数により、分子構造の均一性を評価します。
瞬間弾性率   :緩和速度の速い粘弾性物体の緩和開始における完全弾性率(100%貯蔵エネルギー)。